DENTS / デンツ
世界最高峰の手袋として知られるデンツの歴史は1777年にまで遡ることができます。英国のウースターという町でジョン・デントによって創業し、その息子達も15歳から7年間、父のもとで修行し、その後も確かな技能継承によって、デンツの礎が築かれました。
現在デンツの工場はウィルトシャー州ウォーミンスターという郊外の美しい町にあります。この工場では昔と変わらない手袋作りが行われ、一組の手袋を作るのに32もの工程を経てようやく完成します。皮革の選定から始まり、 カッティング、パーツ分け、縫製作業、ライニング付け、伸ばし、ラベル付け、そしてパッキングが行われます。各工程が終わる毎に注意深く検査し、それを通過したもののみデンツの手袋となります。
職人達のプロの技術と根気が世界最高峰の手袋と知られる製品を作り出しています。このデンツの手袋の特徴であるフィット感は、マスターカッター(親方裁断士)の技術と経験によるところが大きく、長年の訓練修行から生まれたカッターの確かな目と、革を注意深くシェーピング(形作り)し伸ばしていくことが最終のフィット感に影響します。その感触は「手袋をしたまま新聞をめくることができる」といわれるほどです。
1953年にはエリザベスⅡ世の戴冠式用手袋も手掛ける名誉を授かり、この手袋はデンツ博物館に特別展示されています。
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